【5】「 授戒をして頂いたのに戒を守れません、罰を受けるのでしょうか?」
 高野山などの本山では、定期的に檀信徒向けの授戒[じゅかい]を行い、多くの方々が受けておられるようです。中には、いろいろな本山や寺院で何度と無く受けておられるようです。
 破戒の度に受け直すという考え方も有るようですし、守れないから受けないという考え方も有るようです。罰についての心配は意外と少ないようですが、皆さんはそんな心配したこと有りませんか。
 法律や規則の様なとらえ方が一般的ですが、行者の身を守るための方便と見ることも出来ます。敵に回して自分の首を絞めるのか、見方にして過ごしやすく工夫するのかは本人次第と言うところでしょうか。
 また、三昧耶戒といい、心構えそのものを戒と定めたものもあります。「仏様としての仕事を致します」。出来ないときは、「仏様の真似をして貢献します」。さらに出来ないときは、「せめて仏様のお手伝いをします」というものです。
 時代と共に戒律の内容に対して、有効なものとそうでないものが出てきていますが、こころに種を植え付け、開花をうながす意味の授戒ならばおおいに受けて良いように思います。
 くれぐれも、手かせ足かせとなるようなら、授戒は避けた方がよいでしょうし、もともとそんな意味では有りませんのでご安心下さい。道を求めるために必要な事は自分が律して行くべき事ばかりです。

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