【3】「 こころが定まりません、どうすれば落ち着くのでしょうか?」
 私たちの気持ちというのは、個人差はありますが常に揺れ動いています。決して堅固のまま続くことはあり得ません。安定していると言っても揺れの幅が少ないだけです。刻々と変化を繰り返しています。
 また、外見だけではわかりにくく、落ち着いて見えていても心中のざわついている人もいますし、騒がしいようでいて案外と本人は安定していたりします。どのような状態を本人が快く感じているか、その点にもよってきます。
 不快に感じているのは、置かれている状況より、その状態を本人が好むかどうかに左右されているようです。好きなことなら辛く感じないことも、興味のないことを延々と続けるのは苦しいものです。
 だから、どんなに自分が良いと思っていても、他人にとってはとても苦痛な場合もあります。ありがた迷惑といいましょうか、自己満足を押しつける結果になることが多々あるわけです。
 つまり、自分の廻りには本人を含めて、たくさんの不安定な心が寄り集まって生きているわけです。落ち着かなくて当然ぐらいに考えましょう。みんなどこかに不安を抱えて生活していて、一生解決できない問題もたくさんあります。
 いろいろな迫ってくる状況をこなして、どうすれば楽しい気持ちになれるのか工夫していくしかないようです。何かを払いのければ自分は幸せというのは、あくまでも一時しのぎの安堵にすぎません。
 安心というのは、心が安らぐという意味ではなく、心の置き所を定めると言う意味なのです。心は動きながら安定し立ち止まっては濁ってしまいます。動揺と躍動は紙一重かもしれません。

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